漢方医にあなたのアレルギー症状は便秘のせいだと注意された
私は現在52歳になる主婦ですが、少なくとも20年以上は慢性的な便秘症の状態でした。とはいっても、実はもともと自分ではあまり自覚がなく、苦しいとか辛いとかいった不快な症状に悩んでいたわけではありません。
ただ、お通じは毎日無かったです。便通があるのは3、4日に一回くらいのペースでしたが、自分自身ではそのことを普通だと感じていましたし、改善しなくてはいけないといいう自覚も無かったです。
アレルギー緩和を目的に病院に言ったら便秘を注意される
そんな私がある時、持病のアレルギー緩和を目的として、漢方薬を処方してくれる専門医のところを訪れました。漢方薬は単にひとつの症状に対応した薬を処方するというよりも、その人の体質を診て、からだ全体のバランスを総合的に改善させていくものです。
その医師は私を診察して、治すべきりっぱな便秘症であると診断し、それが主訴ではなかったのですが、便秘を改善させる漢方薬も処方してくれました。それは「潤腸湯(ジュンチョウトウ)」という漢方薬です。
そもそも便秘症はこのような漢方の世界が、得意とするところで重要視する症状でもあります。便秘に対応した漢方薬は「潤腸湯」だけでは無いです。他にも、有名なものでは大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)、麻子仁丸(ましにんがん)などがあります。
ただし、その先生がおっしゃるには、私の体質に合っている薬は潤腸湯とのことでした。私もその医師を信頼して、潤腸湯を服用することにしました。
潤腸湯の本当に便秘に効く?【実際に飲んだ感想】
医師からは、その「潤腸湯」を服用した場合、はじめはお通じがいわゆるうさぎの糞のようにコロコロした状態になるかもということを伝えられました。なお、「潤腸湯」にはその名のとおり、いわば乾燥状態にある腸を潤すという作用があるようです。効果はそれほども強くないので、年配の人が飲んでも体への負担が少ない薬であるともおっしゃっていました。
そして、実際に飲んでみた効果ですが、「潤腸湯」の服用を始めて、だんだん便の状態が変わってきたことが、はっきりとわかりました。
それまでは水分の全くない硬い感じの便だったのが、ゆるくなったような感じです。医師に尋ねると、それが正常な状態であるとのこと。
良い便の状態をバナナのように黄色がかって、長い1本の棒のように例えられますが、まさに、薬を飲んだ後の私の便はそんな感じです。それに、お通じの回数も増えました。薬を飲むことによってはじめてお通じが正常になり、それまでの状態が正常ではなかったことにあらためて気付かされたのでした。
潤腸湯のデメリットは病院でないと処方してもらいないこと
私の便秘症に「潤腸湯」が、はっきりとした効果があることがわかったので良かったです。アレルギーの症状も緩和されました。
その後は引っ越して別の病院に通うことになったときも、自分から指定して「潤腸湯」を処方してもらい、しばらく飲み続けていました。
ただ現在は服用しなくなって数年たっているため、また便秘が戻ってきています。何日もお通じがないということが重なると「潤腸湯」を服用したいと思うのですが、この薬は病院に行って処方してもらう必要がある点がネックです。自分に合うことがわかっているので、薬局で手軽に買えると良いんですけどね。
あまり知られていないことですが、漢方薬や便秘の解消を得意とするところで、体質に合ったものならばはっきりと効果を期待できるだけでなく、他の一部の薬のように腸に刺激を与えすぎるという副作用もありません。
便秘に悩んでいる人や、コーラックなビューラックなどの下剤系のお薬を飲むのは怖いといいう方は、一度漢方薬を試してみる価値はあると思います。