バレエの発表会の緊張のせいで便秘体質になってしまった
今思えばプレッシャーからくるストレスだったのだと思います。私は女性特有の冷え性だとか便秘だとかとは無縁の生活をしていました。
もともと身体を動かすことが大好きで、学生時代はバレーボールに青春をかけたといっても過言ではありません。
そんなスポーツウーマンだった私ですが、ちょっと体育会系が過ぎるというか女らしさが足りないことがコンプレックスでした。
部活時代はずっとショートカットでジャージの生活だったので、今更ひらひらのスカートを履いてお嬢さんらしく振る舞うことに照れというか抵抗があったのです。
でも20代後半にもなったきて適齢期を向かえた頃、いつまでもそんなことを言っていたら男性に見向きもされなくなると考えていた頃でした。
先輩とバレエダンスの教室に通うことに
職場の40代の先輩女性(既婚者・子なし)が、近くにできたバレエ教室に誘ってくれたのです。私はこれだと思い飛びつきました。
私の性格からいって、女らしさを身に着けたいとは言っても例えばお茶だとかお花・お琴といったものだと静かにジッとしていなければならないことに耐えられないと思ったからです。
バレエダンスなら華やかで女らしい仕草を学びつつも身体の鍛錬にもなりそうだし、姿勢も良くなるという噂も耳にしていました。何より年上の先輩が挑戦することに対して、応援してあげたい気持ちにもなったので一緒に通うことにしたんです。
週二回のレッスンでしたがはじめは何もできず、私がバレーボールで培ってきたものは根性以外なにも役に立たない状態でした。なんとか半年ほど続いたある日、発表会に出ることになったんでうs。
私たちは大人のクラスでどちらかというと落ちこぼれだったので、子供のクラスの幼稚園の子たちの後ろで少しクルクル回るくらいの役まわりでした。
バレエ大会の緊張のせいで便秘になる
子供のクラスの子たちとは練習時間が合わないので各々練習し、当日リハーサルで合わせて本番という流れです。この発表会が決まった頃から私の体調、特におなかの調子はおかしくなっていきました。
ほんとうにたいした出番でもないし、学生時代はどちらかというと本番に強いタイプだと自分では思っていたのですが、慣れないバレエという舞台にプレッシャーを感じていたようです。
普段は三食しっかりと食べるのですが、舞台に立つからには美しくありたいと夜ご飯を抜いたりしてダイエットしていたことも良くなかったのかも知れません。
友人で便秘のひどい人はもう1週間出ていないだとかいう話を聞いたこともあったのですが、そういう問題で困ったことのなかった私は、出ているのかいないのかということを意識したこともなかったのでしばらく気づいていませんでした。
本番3日前ぐらいになって、ダイエットで多少体重も落ちたのに、下腹だけがポッコリと出ていることに気づきました。そういえば、しばらく下からのモノが出ていません。
普段便秘薬も飲まないので薬に頼ることは怖さがありましたし、衣装はチュチュというひらひらのスカートを着るので、ポッコリお腹はばれないかなと思い、そのまま本番を迎えました。
当日幼稚園の子たちと顔あわせ・リハーサルをしてその可愛らしさに癒されたのもつかの間、感じたことのない悪寒に身を包まれだしました。
衣装が薄着だったのと緊張で身体が変な反応をしていたみたいです。しかしそのまま本番がスタート、まずは曲に合わせて一斉に子供たちが舞台に躍り出ます。
本番直前に突然便意がやってきた!
私たち大人は少し後から舞台に出る演出なのですが、舞台袖でプレッシャーがピークに達した時、気付いてしまってのです。
「あ、これって溜まりに溜まった便秘のせいで変な汗かいてるのかな。しかもこの感覚は・・・出そう?」
出番まであと一小節というタイミングで急激にもよおした私は、曲に合わせて舞台に走り出てそのまま中央でクルクルと回りながら向こう側の袖にはけていきました。
なぜかその時頭の中はある意味冷静で、舞台を突き抜けて向こう側からの方がトイレに近いことを瞬時に計算していたのです。
もちろんはける予定のない私がはけていったので、走る私の後ろで戸惑う先輩や他のダンサーたちの雰囲気は背中で感じつつでした。そこから約1時間トイレから出れなかった私。
私の女らしさを志した初舞台はプレッシャーに勝る「トイレ」の三文字で幕を下ろしました。慣れないことをするときは体調管理に気を付けなくてはいけませんね。
そんな嫌な思い出ができてから、お腹の調子には特に気をつけるようになり、普段か乳酸菌サプリを愛飲するようになりました。
おかげでそれ以降は、便秘はならずに毎日快調な生活を送ることができています。