大好きな彼のデート中の突然の腹痛が!下痢だけどトイレに行きたいなんて言えない
29歳の女性で、今は専業主婦をしています。夫と結婚する前、まだ交際している時から私は週の半分以上を下痢をしている状態でした。とにかくお腹が弱いんです。
下痢体質になった頃は本当に辛くて、「もう二度と悪いことはしませんから、どうか神様治してください」などとよくトイレで祈っていたものです。ただ、その体質に慣れてくると、顔色一つ変えずに下痢の日を乗り切ることができるようになりました。
自分のその症状を、ある程度我慢もできるようになったので、慌ててトイレに駆け込むことも少なくなって、日常生活に特に支障はきたしません。当時は仕事をしていたのですが、全く問題は無かったです。
夫(当時は彼)にだけは下痢体質だとはばれたくなかった
そのため、夫とデートをしている時でも、私が重度の下痢体質だと気づかれることはありませんでしたし、夫は私のことを控えめで女性らしい女性だと思っていたようなので、週の半分を下痢をしている女だなんて気づかれる訳にはいきませんでした。
まさか一緒にいる時間のほとんどは下痢をしている女性だなんて思われたらきっと嫌われると思っていたのです。
私から好きで、好きで頑張ってアピールして、やっと付き合えた高嶺の花の男性が夫だったので、下痢が原因で別れることだけは避けたかったのです。
出掛ける際は自分で下見をして、トイレの場所を事前に確認してから行きましたし、二人で旅行に行っても、部屋のトイレ後は必ず消臭スプレーをしていました。
デート中の超ド級の下痢の腹痛が私を襲う
自分では万全の態勢で臨んでいるつもりだったんです。けれどある日のデート中、突如激しい腹痛に襲われました。瞬時に、いつもの下痢とは格が違うことを理解しました。突然の大ボス到来です。
通常の下痢ならそこそこ我慢することはできます。しかしたまに、下痢に慣れている私でも苦しくて仕方がないと思うくらいランク上の下痢に襲われることがあるのです。下痢の王様、いや魔王です。
魔王がやってくることは滅多にありません。それが運にもよりによってデートである日に、建物の外で襲われてしまったのです。しかも、下痢止め薬のストッパも持っていません。さすが魔王、私の都合なんて一切考えてくれないです。
夫の前ですし、お腹は痛いのですがなんともないように必死に装いました。
歩くたびにお腹に激痛が走る、もうどうにもならない!
しかし歩く度に痛くなり、汗もかきはじめて口数少なくなった私を流石におかしいと思ったらしく夫が大丈夫?具合悪いの?と聞いてきました。
大丈夫。少し体調悪いだけと言ったら心配性の夫は病院に行こうと近くの大きな病院に連れていこうとしてきます。
病院に行って下痢でしたなんて恥をかきたくないと考えた私は、決心して夫に下痢であることを告白しました。正直、その時はもう嫌われてもなんでもいいから早くトイレに行きたい一心でした。
すると夫はほっとして、なんだよかった。俺もだよ。奇遇だねとサラッと言ってどこかの建物のトイレを借りようと私の手をとりました。呆気にとられる私。
お腹は痛いしトイレに行きたいしけれど別れたくないしで悩んで苦しんだ挙句、別れを覚悟の上で告白したので脱力しました。
たぶん、夫は腹痛なんてなかったと思いますが、私に気を使ってそう言ってくれたんだと思います。「この人、本当に王子様なんじゃないかしら」そう思ってしまうほど、そのときの彼は素敵で、この人、一生ずっといると心に決めました。
結果的に別れずにすんだのでよかったのですが、あんなに色々な意味で苦しんだことはなかったですね。ただ、あの出来事があったおかげで、夫との仲はより深まりましたし、本当にこの人一緒になって良かったと思います。